ねたあとに/長嶋有

ねたあとに

ねたあとに

およそ新聞に連載していたとは思えない小説でとてもたのしい。長嶋さんのその姿勢がとても好きだ。
若い(まだまだ幼い)女の子の声を「ハッカ飴のような」って形容していたのがとても響いた。わたしもそんな声を聴いたことあるある!あと、相田カズトCについて「同性にはその魅力がわからない」と書いてありましたが、そうそう、相田さんて女子(しかも妙齢女子)には絶対モテるよねー!!!!みたいな確信がある。わたしもいつもぐっとくるもん。このひとが楽しがっていることをそばで見てたいって思うもんな。
しかし、どこまでほんとでどこからフィクションなのか全然わからない小説でした。自分が楽しいことをやっているのにそれを俯瞰できるってその冷静さは怖くもあるな。