あのひととここだけのおしゃべり/よしながふみ

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり

よしながさんがどうのではなく、おたく女子の根が深いトークを覗いてしまった気持ちになった…。嫌味でもなんでもなく、素直に「おたく女子ってこうゆう話ばっかりするする!!」とゆう本でした。
あと、24年組、わたしはあまりちゃんと読んでいなくて、これからでも良いから読もうとおもったよ。



これは自戒を込めた雑感なんだけど。


腐女子がもてはやされている昨今ですが、わたしたちの年代のおたく女子はそんなあっけらかんとしたものでもなく、ジェンダーの問題や、世の中に馴染めないというコンプレックス、鬱屈は相当のものなのよ(この本では、「恋愛宗教に入れない」と書いてあるがまさにその通り)(恋愛をしない、できないわけでは無く、それが良い物だと思えない、ということ)。
そしてそれをいちいち言葉にして確認しあうのがすきなのだ。性分なんだろうなー。わたしもそんな話ばかりしていた。


そしておたくを取りまく状況がすっかり変わってしまっているという点については、男子も女子も同等なのであった。これからどうなるんだろうね。
おたくじゃない女の子を「普通のひとは」って言いがちなのですが(これはよしながさんのみの話ではなく、おたく女子には、「おたくと一般人」という区別があるのだ)「世間」の実態が無いように「普通のひと」もいないんだよ。そんな括りが効力を発揮しなくはなってきている世の中です。
括りが無くなって、BLがあまりに陽の当たる場所に出ると、なんだか遠い場所にきてしまったような気持ちになるよな。ここが荒野ではなくて、もう少し過ごしやすい場所であることを願うばかりです。


そんなことをつらつら考えてしまう…。
ほんとに女子のお喋りって果てが無いものであるな。